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『住宅の自動化』を教育の手法に

◆自動化をモノにしよう

新築にあたって、採用したくなる自動化。

 

トイレの水洗、照明のスイッチ、玄関の鍵と現代の技術はすごく、自動化が進んでいます。

 

確かに、これらは便利で、生活を豊かにしてくれることでしょう。

 

しかし、子どもの生活の場所は家だけではありませんね。

 

子どもが家よりも長くいるであろう学校は新築ほど進化していません。

 

この家と学校との進化の差によって、子どもが生活し辛いと感じてしまうことがあります。

 

これはどういうことなのか、説明していきましょう。

◆家と学校の差

最新技術を取り入れた新築の家と歴史のある教育現場である学校の差は多くあります。

 

例えば、トイレの自動化。

 

学校では自分でフタも開けなければなりませんし、使用後は自分で流さなければいけません。

 

他にも、照明の自動化。

 

学校では、必要な時は自分でスイッチを付け、使用後は忘れずに消さなければいけません。

 

子どもに限らず、大人でも「慣れ」は怖いものです。

 

つまり、家での生活に慣れてしまうと、学校でトイレの水を流し忘れたり、電気を消し忘れたりするということが起こります。

 

すると、周りからは「ルールが守れない子」・「だらしがない子」と思われてしまう可能性があります。

 

日頃から当たり前になっていることを、意識して変えるのは難しいことです。

 

ただ「癖がついていないだけ」なのに、子どもが学校で「嫌なレッテル」を貼られてしまい、窮屈になってしまっては残念です。

 

だからといって、家を自動化させてはいけないというわけではありません。

 

まずは、「この現状を知っている」ということが大切です。

◆あなたにとっての最善とは

「家と学校との進化の差」を踏まえた上で選択することで、より良い生活を送ることができるはずです。

 

一見、学校に合わせて、自動化にしないという選択をすることが子どもにとって良いと思われるかもしれません。

 

しかし、この選択だけが、必ずしも子どものためになるとは言い切れません。

 

それはなぜか。

 

「自宅と社会的は違うものなんだ」ということを学ぶツールとなるからです。

 

今は学生の子どもも、将来的は必ず、何かしらの形で社会に出ていくことになります。

 

社会は甘いことばかりではありません。

 

今まで生きてきた環境とは違う世界に慣れていく必要があります。

 

そんな時に、応用力のある子どもであってくれたらうれしいですよね。

 

たかがこんなことで…と思われるかもしれませんが、こちらも考え方のひとつとして参考にして頂ければと思います。

 

間取りに正解はありません。だからこそ、自由であり、楽しいのです。

 

大切なことは、不安要素を知った上で判断し、自分の家庭にあった最善の選択をするということです。

 

AIではなく人間だからこそ、注文住宅だからこそ、より良い生活を送ることができる家づくりをして欲しいと思います。