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階段の段数に決まりはあるのか。


◇段数は気になるところ

間取りを検討していくと、階段が以外に面積をとることに気付きます。

 

そしてだんだん気になってきます。

ところで階段って、何段にするのが正解?
階段の段数によって面積が変わってきますから。

非常に気になるところですよね。

 

今回は、階段の段数について書いていきます。

◇まずは建築基準法から

建築基準法の規定から確認してみましょう。


「一段の高さは23cm以下
一段の奥行きは15cm以上とすること」
・・・だそうです。


もしも、この法律をギリギリで守るとどうなるかというと。


実は、角度が57度にもなります。


上から見下ろした時、人間の目では、45度を直角だと認識するのですから、57度は想像を絶しますね。。

 

ここからわかることは、階段とは規定に縛られて決められてはいるわけではないということです。

 

とはいえ、もしもとても緩やかにしたとしましょう。

緩やかにするというのは、奥行きを大きくとり、高さを小さくするということです。

 

そうすると奥行きが広すぎるため、階段を1歩で上がれなくなります。

逆に危険だというのはお分かりでしょうか。

 

それでは、何を基準に決めているのでしょうか。

◇実は計算式がある

一般的に登りやすい階段はどうやって決まるの?

 

そこには実は計算式があります。

以下の計算式に当てはめると、使い勝手が良いとされています。


『一段の高さ+一段の奥行き=43cm位』

 

わかりずらいので、具体例を出します。


最近多いのは、高さ20cmで奥行き23cmでしょう。

この場合・・・

一段の高さ20cm+奥行き23cm=43cm

ということになり、計算式そのままの数値になりました。

 

つまり、登りやすい階段であると言えるのです。


その後、一階と二階の高さ「階高」を、階段の高さで割ると段数が出てくるということです。

◇結局何段がいいの?

では、結局のところ何段が1番いいの?という質問。

 

その答えは「答えるのが難しい」というになります。


本当のところ、かなり好みがあります。

と言いますか、身長や歩幅によっても大きく変わるのです。

ですから、「何段がいいか」と考えるのはナンセンスだということです。

 

そうではなく、登りやすい階段の寸法を実際に採用したら、何段になったのかが重要。


いろんな階段を登ったり降りたりしてみて、お好みの階段の寸法を探すのが最も良い方法だと思います。