外壁の種類を比較。デザインだけで選ばない事


◇外壁の選び方

外壁を選ぶのに、何を基準にしていますか?
デザインだけですか?
現在は外壁材も進歩しております。

とてもたくさんの種類の外壁材があります。

 

デザイン性の高いもの

断熱性の良いもの

風合いのすぐれているもの

遮音性が高いもの

防水性能が良いもの

強度が高いもの、など


こんなにも様々な種類があると言うのに、その中の「デザイン」だけで決めても大丈夫ですか?


今回は外壁初心者向けに、種類が大雑把に理解ができるような説明をしていきます。

外壁の種類を4つに分け、その特徴をざっくりと解説します。

◇外壁の主要4種類

◆セメント・タイル系

【例えばこんな外壁材】

鉄筋コンクリート造の壁、ALCと言われる軽量化されたコンクリート壁、スレート、タイルなど。

セメントや土などを主成分として作られているもの。

 

【主な特徴】

◎重さがあり、燃えずらいのが大きな特徴です。
・重いがゆえに、遮音性と保温性に優れています。

・隣の家が火災になったとしても、逃げる時間を十分に与えてくれる安心な材料です。

◆窯業(ようぎょう)サイディング系

【例えばこんな外壁材】

一般的に「サイディング」と言えば殆どがこれ。

 

【主な特徴】
◎安価で種類が豊富なのが特徴。

・職人の腕に左右されない美観を作れる。

・汎用品で工法が様々選らべるので、通気性や断熱性の高い工法も多くある。

・厚みによって防火性の高いものもあるが、コンクリートほどではない。

◆金属系

【例えばこんな外壁材】

ガルバリウム鋼板、スパンドレル、金属サイディングなど。

表面が鉄をめっき処理したものか、アルミニウムなどに塗装をして作られている。

 

【主な特徴】
◎基本的に軽く、無機質なデザインが多い。

・鉄製は安価だが、アルミ製は高価。選ぶ材質で金額のばらつきは大きい。

・金属自体には断熱性も遮音性もないため、裏側の仕様や工法が重要。

・「金属サイディング」と言う、板金に断熱材がくっついたものもある。

◆木材系

【例えばこんな外壁材】

10cmくらいの木材を貼り上げた小幅板、羽目板など。

木材に防腐処理を行って、そのまま貼りつけるもの。

 

【主な特徴】
 ◎昔ながらの風合いを作り、時間とともに表情を変える良さがある。

・しっかりとメンテナンスをしてあげないと腐るため、ランニングコストがかかる。

・木製なので火には弱い。建てる場所を選ぶ。

◇デザインだけじゃない

主要なものだけ書きましたが、もちろんまだまだ種類はあります。

そしてそれぞれには、相応の良さも悪さもあります。

 

外壁は住宅の「顔」ですから、デザインは当然重要です。

ただ、それだけでは選べない特徴もたくさんありますので、気候や街並みにあった、最も良いものを選定して採用するとより快適に過ごせるのではないかと思います。