網戸は、意外と種類が豊富


◇網戸で思い浮かぶ物

「網戸」と言われて、どのようなものを想像しますか?


おそらく、窓の外側にあって右左にスライドするタイプを思い浮かべる方が多いと思います。

様々な建物を思いうかべても、おそらくそれが一番多いと思います。


ですが網戸というものは、実は思った以上に進化しており、意外に種類が豊富なのです。
今回はその種類について少しご紹介します。

◇網戸の種類を紹介

①引き違い網戸

最初に触れた、右左スライドする網戸のことです。
とても一般的で昔からあるポピュラーな網戸。

一般に隙間ができずらく、やはり扱いやすいと思います。

 

ただし、常に外部にあるため「網」の部分の劣化は早いです。

材質にはステンレス製のものもあるので、多少高価ですが検討の余地があります。

また経験のある方も多いかもしれませんが、取り外したりする際に落としてしまうのがデメリット。

2階などで採用される際にはご注意してください。


使わない時にもずーっとそこに存在感があり、多少光を遮ってしまうというデザイン上のデメリットもあるものです。

②プリーツ網戸

これは外に押して開くタイプの窓に付いていることの多い網戸。
窓の内側にあり、通常時はアコーディオン状にたたんで端に収納されています。


収納できるタイプのため、閉じているときは光を遮ることはありません。

上下に開閉するタイプと左右に開閉するタイプがあり、どちらも風の強い日には故障する恐れがあります。

アコーディオン部分が風に押されて伸びてしまうためです。

故障した際は、網だけ変えることが困難の場合がありますので、ランニングコスト面に難がありそうですね。


部屋の内側についているため、網戸に張り付いた虫は、閉める時に部屋に入ってきてしまうというデメリットもあります。

③ロール網戸

窓の上、もしくは下にロール状になって収納されており、引っ張り出して金具に引っ掛ける事で固定するタイプの網戸。


プリーツと同じく収納している際は光を遮ることはありません。

ですがそもそも隙間ができやすいのがデメリットです。


これも部屋の内側に設置されているため、虫は内側に入ってきてしまいます。
ホコリが挟まった時には故障しやすいのもデメリット。

こうして並べてみると、割とデメリットの多い商品と言えます。

◇まとめ

代表的な網戸を3種類、ご紹介しました。

網戸は、窓の形に基本的に追従するものです。

使いたいものがあったとしても、窓の形状によっては付けられない物もあります。

 

ただ、どれでもいいよと言われたとすると、個人的な意見としては昔ながらのものが1番良いかなとおもっています。

それは、やっぱりなじみがあるから。

時代が変わっても生き残っている商品というのは、やはり良いものが多いように感じます。


住宅を計画する上でデザインにはこだわりたいのであれば、「こんな網戸もあるんだ」と覚えておいて損はないのではないでしょうか?