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2階建てVS平家建て。どっちが安い?

◆価格を比較

マイホームの計画においては、2階建ての住宅が主流ですが、最近「平家を建てたい」という人も増えてきています。

 

平家を建てるには、それなりの土地の広さが必要なのは言うまでもありませんが、やはり気になるのは価格だと思います。

 

様々な意見があり、「結局のところどっちが安いの?」という疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

 

今回はズバリ!この疑問にお答えしようと思います。

 

そして、平家・2階建ての選択の決め手についてもお話しします。

 

 

◆平家と2階建ての差

多くの人が気になっているであろう、『2階建てと平家ではどちらが安いのか』についてですが、ずばり、どっちもどっちなのです。

 

中途半端な回答で期待に添えずごめんなさい。

 

では、なぜどっちもどっちなのか、お話しします。 

 

まず、平家の場合は、床面積が大きくなるため、その分2階建てと比べると、基礎や屋根が大きくなります。

 

次に2階建ての場合は平家にはなかった階段が必要となり、平屋に比べて外壁や窓が多くなります。

 

それぞれコストがかかる部分は違えど、ある程度の大きさの家であればこれらの差で帳尻が合ってしまいます。

 

特に住宅の規模で最も多いとされる30坪前後の大きさでは、価格の違いはほとんどありません。

 

そして、外壁ひとつを取っても、タイル・モルタル・金属など多くの種類がありどのようなものを選ぶかでも価格が変わります。屋根も同様です。

 

また外装だけでなく、内装にもグレードがあります。

 

どんなキッチンにするのか、どんなユニットバスにするのか、クロスや間接照明も選ぶものによって価格が異なります。

 

つまり、現実的には「比べようがない」というのが正解だと思います。

 

 

◆マイホーム設計で何を重要視しますか?

平家と2階建ての価格については「比べようがない」というお話をしました。

 

今回は、どちらも同じ価格だったとして、何を決め手に選択すると良いのかをお話しします。

 

まず、家づくりで大切なのは「ゾーニング」だと思います。

 

「ゾーニング」とは空間をテーマや用途に分けて考えることを言います。

 

例えば、LDKや洗面、浴室のような家族が生活するゾーン。

書斎や寝室のような個人がプライベートな時間をすごすゾーン。

 

これらをどのように分けるかを考えることが始めの一歩です。

 

「ゾーニング」をすることを考えると2階建ての場合、1階は生活ゾーン、2階はプライベートゾーンと考えやすいのに対し、平家は一つのフロアを分ける必要があるため入り混ったゾーニングになりやすく、難しさはあります。

 

難しさに差はあれど、しっかりとしたゾーニングができていれば、どちらも同じです。

 

次に「ゾーニング」と合わせて重要なのは「窓」です。

 

人が過ごす部屋には「窓」を設けることがほとんどだと思います。

 

窓があるということは、外部に面しているということです。

 

つまり、外壁に向かっている面が必要ということです。

 

では、平家と2階建てでは、どちらが窓を計画しやすいと思いますか。

 

圧倒的に2階建ての方が、外壁に面している面が多いため窓を計画しやすいのです。

 

部屋数が多く必要な場合は、窓を沢山計画できる2階建ての方が有利と言えます。

 

ここまで説明してきたように、価格面においても性能面においても、メリットデメリットはあります。

 

まずは平家か2階建てかを決めるのではなく、家づくりにおいて、「何を重要視するのか」を考えることから始めましょう。

 

過ごしやすさなのか、採光なのか、予算なのか、敷地条件なのか、、、。

 

平屋にするのか、2階建てにするのかという選択は、その結果についてくるものだと思います。

 

ぜひご参考にしてみて下さい。