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人工芝は本当にメンテナンスフリー?メリット・デメリットを解説!

◆人工芝という選択

マイホームの計画では、住居部分だけでなく、駐車スペースや庭などの外構部分を考えることも忘れてはいけません。

 

庭を有効に活用するするために、芝を植えようと思う人は多いと思います。

 

緑の芝の上でお家プールをしたり、子どもやペットと走りまわったり、バーベキューをしたり…憧れますね。

 

夢が膨らみますが、気になるのは「メンテナンス」についてかと思います。

 

天然芝は生き物なので、定期的に刈ったり、水をあげないといけません。また、植物なので日当たりも重要です。

 

それどころか、水を与えていても、芝を刈っていても、日当たりが良くてもうまく育たないこともあります。

 

そこで思いつくのが、「人工芝」という選択ではないでしょうか。

 

では、人工芝にどのようなイメージをお持ちですか?

 

『メンテナンスフリーで楽』

 

こんなイメージがある方も多いのではないでしょうか。

 

確かに、生き物である天然芝に比べると手は掛からないことは確かですが、デメリットがないわけではありません。

 

今回は、多くの人が検討するであろう、人工芝のメリット・デメリットについてお話します。

 

◆人工芝のメリット

まずは、皆さんが想像しているメンテナンスが楽という点も含め、人工芝のメリットを3つお伝えします。

 

防草処理をすれば、基本的に手が掛からない

 

人工芝は天然芝と違い、水をあげたり芝を刈ったりする必要はありませんので、基本的に手が掛からず楽です。

 

間から雑草が出てくるのではないかという心配も、防草シートを敷いておくことで簡単に解消されます。

 

やはり、手間をかけることなく、長期間、美観を保てるというのは大きなメリットと言えます。

 

 

②日当たりに左右されず、1年中色合いをキープできる

 

人工物なので、日当たりが良くても悪くても、人工芝にとっては関係性ありません。

 

枯れるという心配もないので、ムラなく長さの揃った芝が1年中青々とした状態で美しさを保ちます。

 

こちらも、庭の立地関係なく、美観を保てるのは大きなメリットですね。

 

 

③耐久性が高い

 

人工芝はポリエチレンやウレタンなど、耐久性の高い素材で作られています。

 

水はけも良く、耐久性が高いことで長期間きれいな状態を保ってくれるため、こちらもメリットと言えます。

 

◆人工芝のデメリット

メリットもあれば、もちろんデメリットもあります。人工芝のデメリットを5つ、ご紹介します。

 

①初期費用が高い

 

天然芝と比べると、初期費用が高いです。

 

誰が見ても偽物と分かる安いものから、本物と見分けがつかないものまで、人工芝と言ってもピンからキリまでありますが、天然芝に比べると材料費は高いです。

 

また、人工芝はただ地面に敷けば良いというわけではなく、整地工事をしたり、防草シートを敷いたりと、事前の準備もあります。

 

これらの費用も含めると、天然芝と人工芝では初期費用に大きな差が出てきます。

 

初期費用の面だけをみると、デメリットになってしまいます。

 

 

②季節感は感じられない

 

1年中青々としたきれいな芝を保てることをメリットとしてあげましたが、これはメリットでもありデメリットでもあるのです。

 

人工芝は人工物なので、1年中色合いが変わることはありません。

 

つまり、冬でも夏のような芝がキープされ、葉が散った周りの木々を見ると、多少の違和感はあるかもしれません。

 

芝からも季節を感じたいという人にとっては、これはデメリットと言えるでしょう。

 

 

③10年程度で張り替えをする必要がある

④自己修復しない

 

いくら耐久性が高い人工芝も、人工物なので、長年にわたって踏まれたり、日光に当たり続けたりすることで故障する部分が出てきてしまいます。

 

天然芝のような、生き物であれば多少損傷しても自然と治っていくこともありますが、人工物はそうはいきません。誰かが直すまで直らないのです。

 

重いものを置くことを控えたり、定期的にブラッシングをしたり、日頃から気に掛けることで長持ちさせる方法はあります。

 

しかし、天然芝のような手間のかかるメンテナンスは必要はないですが、きちんと維持されている天然芝に比べると、人工芝は早い段階で張り替えの時期が来てしまいます。

 

つまり、ランニングコストはかかりにくいが、約10年ごとに張り替え費用が掛かります。

 

日々の手入れを苦に感じない人にとっては、デメリットと言えるのではないでしょうか。

 

 

⑤火気に弱い

 

人工芝はプラスチックのような「樹脂」でできているので、一般的には熱に弱いです。

 

人工芝の多くは難燃性樹脂を使用しており、燃え広がらない工夫がされています。(安いものは難燃性でないものもありますので確認してみてくださいね。)

 

そのため、紙のように燃え広がることはありませんが、「不燃」ではありません。

 

全く燃えないわけではないので火気厳禁となります。

 

人工芝に火種が落ちると、焦げて黒くなり、見た目が悪くなります。

 

つまり、BBQには向いていないということになります。…考えものですよね。

 

もちろん、BBQのコンロを置く部分だけコンクリートにしたり、タイルを敷いたりするなど工夫のしようはありますが、一手間と思うとデメリットと言えます。

 

◆まとめ

人工芝のメリット、デメリットをご紹介しましたが、いかがでしたか。

 

とても使い勝手の良い人工芝ですが、ご紹介した通りデメリットもあります。

 

デメリットを事前に知っておくと、「知らなかった・・・」と後悔することがなくなりますし、急な出費にも心構えができ負担に感じることがなくなりますね。

 

人工芝にも多くの種類がありますので、「メンテナンスフリー」という言葉に期待しすぎず、費用や耐久性等を比較し、自分の希望にあったものを見つけてくださいね。

 

ご参考になれば幸いです。