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「玄関が暗い気がする」を明るくする2つの方法


◇玄関が暗い

玄関がどうしても暗い。でも、間取りの関係で窓がどうしてもつけられない。
「どうしよう。。」

そうお困りの人は結構多いのです。

 

玄関の明るさは方角にも左右されます。ポーチや庇があれば更に、玄関に光を入れることが難しくなります。

 

せっかく外は快晴で明るいのに、一歩玄関に入ったらなんだか暗くて気分が沈む・・・なんてこともあり得ますよね。

 

今回はそんな方のために、簡単な「玄関を明るくする方法」をいくつか伝授しましょう。

◇ドアの目的とは?

きっとこの悩みがある人のほとんどは、玄関スペースはそんなに大きくとれないところから始まっていることと思います。もしも、スペースが大きいのに窓が取れないのであれば、それは根本的に間取りを変更して下さい。見直しは何度だってできるはずです。

 

今回は「玄関が狭く、窓が取れない人」限定で、お話しさせていただきます。

 

平面図を見た時に、「ドア」の表記と「窓」の表記があります。図面的には、ドアはドア、窓は窓にしか見えません。そして直感的に「ドアは通り抜けるもの」で「窓は明かりを取るもの」と思い込みます。


もちろん間違いというわけではありませんが、それは少し思い違いをしています。

というのも、『ドアは明かりを取るためのものでもある』ということは気付きずらいものなのです。

明かるいかどうかを検証すると、思わず窓にだけ目がいってしまいがちになります。ですがドアだってガラスをつければ立派な窓なんです。

 

ドアは部屋を区切るためのものだけではなく、採光を取るためにも有効だということに着目すれば、すこし光が見えてきませんか?

◇ドアから採光する、2つの方法

ドアから光を取り入れる、2つの手法を紹介しましょう。

◆ドア自体に窓をつけてしまう手法

これはおそらく誰もがみたことがあり、思いつく方法ではあります。

 

デザインにこだわらなければ、本来ならこれだけでも狭い玄関なら十分明るくできます。今はさまざまなメーカーが家のイメージに合わせて多種多様なドアを用意しています。

 

大きな窓を付けるのは防犯面がちょっと心配…という方のために、スリットタイプや小窓タイプとラインナップは様々。

 

「親子扉」は玄関ドアの面積が大きい分、ガラス部分の面積もとり広くでき、光を多く取り入れることができます。大型の家具や荷物を入れるときに、大きく開口をとれるのもオススメのポイントです。

 

しかし、こだわりが強い方やデザイン性を重視したい方からは好まれないこともあります。

そこでもう一つの提案です。

◆ランマ付きの玄関ドア

「ランマ」とはドアの上部にあって、開け閉めのできない窓の事です。

 

開閉できない窓のことをFIX(フィックス)窓といいます。「嵌め殺し窓」といえばピンとくるでしょうか。必ずどこかで見たことがあるはず。


ドアの上から天井までの高さでしかありませんが、広くない玄関でしたら、十分すぎるほどの光を取り入れてくれます。ドアも片開きタイプや引き違いタイプと様々ですが、 大抵の玄関ドアであれば、オプションにランマがあるはずです。

 

採用する方法は簡単。設計担当にこう言うのです。
「玄関ドアをランマタイプにしたいのですが」

 図面で見ると真っ暗だったはずの玄関が、一気に明るく見えてきませんか?


ドアを「窓」にするという魔法。

 

ドアに限らず、見方を少し変えてみると、新しい発見があるかもしれません。


ご参考になれば幸いです。