おしゃれな家は慣れる。不満は残る。良い家づくりとは。


◇おしゃれな家の先にあるもの

 

皆さん、きっとおしゃれな家に住みたいですよね。
おしゃれなリビング、ステキなキッチン、可愛い子供部屋。

 

マイホームに夢を膨らませる気持ちは、結婚に憧れる気持ちに似ていると言われています。
なんとなく理解できる気がします。

 

 

ですがそのおしゃれ感、いつまで続きますか?


建てた当初はきっと嬉しいことでしょう。

理想の家で、理想のキッチンで。


そしてずーっとそのステキさを保つために努力されることでしょう。

その努力も大変ですが、もっと大変なのは「新鮮さ」を保つと言うこと。

 

見慣れてくると、ワンランク上の生活が「当たり前」に変わります。

 

新鮮さが失われたあと「そこに残るものは何なのか」を明確にしておかないと、

メンテナンスの大変さや、使いづらさが残る結果となってしまいます。

 

例えていうなら、15歳でブレークして、28歳になった時のアイドルの苦悩を思い浮かべるといいかもしれません。
可愛さだけで勝負してきて、自分は結局何ができるのかを考えてこなかった…

そんな悲劇が思い浮かばれます。

 

おしゃれな家、理想の先にあるものは、残るものは、満足な結果ではないかもしれません。

◇不満が残るという現実

「本当に良い家とは、なんですか?」と聞かれた時に、

私はこう答えます。
【不満の少ない家です】と。

 

おしゃれさとは真逆の位置にあるのが、不満。
おしゃれは薄れていくのに対し、不満は時間が経つごとに大きく膨れ上がり、残ります。

不満ばかりに気が入ってしまい、居心地の悪い空間となってしまう。。

 

おしゃれさと、多少の不満。


これらを掛け合わせた時、時間が経つとどうなるか、もうお分かりですね?
最初は新鮮さでカバーされていた不満が、時間とともに露呈し、不満が膨れ上がる。
そこにおしゃれさは存在するのでしょうか。

 

今、住んでいる家での不満はなんですか?

 

まずはその不満を洗い出し、解決策を考え、不満の少ない家を造るのが、家づくりの基本なのです。

 

◆長く住む家を目指して

建てた家とこれから先、何年の付き合いになるでしょうか?

月日が流れるに連れ、人も年を取り、様々な生活環境が変わるでしょう。

 

長く過ごす「家」と言う空間を考えてみてください。

将来も心地良い住まいであり続けるのか。

 

おしゃれってどこを指しますか?

間取りやインテリア、使用する資材もそうですが、

きっと床や壁、扉などを変えるだけでおしゃれに変身します。

変わった間取り、味のある材質も素敵ですが、使い勝手の良さを重視するべきです。

 

あなたの大切なものです。

ずっと愛し続けてあげてくださいね。