「木のぬくもり」は本当にあるのか。その根拠


◇木のぬくもりとは、断熱性?

「木のぬくもり」というのは本当にあるのでしょうか。

それを検証してみたいと思います。


まずは木材の「断熱性能」というところから検証しましょう。


木材は「グラスウール」と呼ばれる一般的な断熱材から見ると半分程度の断熱性能です。

ですがコンクリートと比較すると15倍、鉄と比較すると450倍ほどになります。

木材は意外としっかりした断熱性能をもちます。
鉄を触るとヒヤッとしますが、木材はあまりしませんよね。
それは「断熱性能が高い」という証拠で、温もりが感じられる理由です。

 

◇木のぬくもりとは、色合い?

次に木材の見た目について検証しましょう。


温もりという感覚は、色からも感じられます。
青や紺などの色は「寒色」と言われ、見た目に涼しさを感じる色です。
そして赤やオレンジなどの色は「暖色」と言われ、見た目に暖かさを感じる色なのです。


青の部屋から、赤の部屋に移ってもらうという実験をした結果、体感温度が3度も違ったというデータがあるほど、色と温かさの関係は深いのです。


木材はオレンジに近く、暖色です。
つまり視覚的にも、木材は温もりが感じられるということなのです。

 

◇検証の結果

検証の結果。

断熱性能でも、視覚的な効果としても。

「木のぬくもり」は実際にある、ということ。

お分かりいただけたでしょうか?