床材の選び方は、立っている時間で決めろ


◇床材はどう決める?

このブログをご覧になっているということは、床材選びに迷ってますね?

今回は、デザインの話ではありません。

「床材」を何にするのかを選べるようになりましょうという話をします。


実際、担当者の言いなりになっても、そんなに失敗はしないと思います。

担当者は「失敗しない選択」をしてくれます。

 

ですが、本質をとらえて提案してくれているのかどうかは微妙なところです。

 

床材はそれぞれに特徴があり、良さも悪さもあります。

それらをしっかりと使い分けることで、より快適な住まいを手に入れられるというわけです。


住宅の内装で広く使われる材質を、大きく分けると3種類です。
カーペット、フローリング、クッションシート。
畳は今回は置いておきます。

 

まずは、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

◇床材の特徴を解説

◆カーペットとは

絨毯(じゅうたん)のこと。

ロールカーペット、タイルカーペット、Pペットなどの種類に分かれる。

毛足が長いため、足にかかる負担が少ない。
また、直に座るのにも適している。
ただし、水分に弱く、色シミができやすい。

また、家具を置くと跡がついてしまう。

◆フローリングとは

木材でできた床材のこと。

無垢フローリング、複層フローリング、フローリングブロックなどの種類がある。

木質なので硬く、摩耗に強いが、削れると毛羽立って危ない。
見た目に暖かく、目に優しい印象がある。

平坦で突起が少ないため、掃除しやすい。
多少の水には強いが、長くつけると腐る。

(フローリング選びは材質選びから 無垢?複層って何? 参照)

◆クッションシートとは

クッションフロアとも言われる、塩化ビニル樹脂などでできたシート材を接着貼りしたもの。

クッションシート、塩ビシート、Pタイルなどの種類がある。

 水に強く、腐食しづらい。
摩耗に強いもの、汚れについよいものなど、様々な種類が存在する。

基本的に切り口からの、水分の吸収に弱い。
直に座るには冷たく、多少のクッション性はあるが硬い。

ザザッと特徴を書きました。

細かい特徴は別の機会に解説するとして、まずは選定する基準になる程度の知識でよいと思います。

◇床材を選んでみよう

ここからは、それらの特徴を踏まえて「選び方」を具体的にお話します。

 

まずは、水廻りかどうか

水廻りであれば、迷うことなくクッションシートが有力です。

統一感がほしいのであれば、フローリングでもよいですが、やはり少し腐食が気になるところ。

この2択から、デザインで決めてください。

 

次に、立っている時間

では水廻り以外はどのように決めればよいのか。
それは「立っている時間」「座るかどうか」です。


家は、今この瞬間のためのものだけではありません。

年を重ねても使い続けていくものですので、足腰が悪くなっても使い続けます。

 

もし立っている時間が長い部屋であるなら、カーペットを敷くと負担が少ないですね。
また、座る場合も当然カーペットが有利です。


立つ時間が長く無いのであれば、掃除のしやすいフローリングでしょう。
全てをフローリングにして、部分的にカーペットを上から貼るという手法もあります。
いわゆる「ラグマット」というものです。

 

長く居続けるためには、過ごす時間を少しでも快適にできるかどうかで、大きく変わって来るものです。

「水廻り」「立つ時間」「座るかどうか」。


こういう選定の仕方をすると、迷わなくて済むと思います。

あとは、デザイン選びに専念してください!