照明選びのポイント!「色」と「調光」は空間で変えよう!


◇照明の色選びのポイント

照明について、お悩みではありませんか?

 

◇どんな色がいいの?

◇調光式というのはどうなんだろうか。

 

よくあるご相談の一つです。
今回は、照明器具の選び方のポイントについて解説します。

 

電球の色について、少し前まで3段階に分かれているのが主流でした。

「電球色」「昼光色」「昼白色」


これは蛍光灯で再現するのが難しかったからという理由からであり、本来は5段階です。
「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」


光の色には「色温度」と言われる数値があり、高いほど青く、低いほど赤いのです。照明器具の箱などにはきちんと表示されています。


ちなみに順番で行くと、電球色が低くてオレンジに、昼光色が高くて青白い色に見えます。一応、感覚的な色と、ちょっとした特徴を記載しておきます。

 

◆電球色…暖色系でオレンジっぽい穏やかな色。

◆昼白色…太陽に近い自然な色。

ご年配の方など、昼光色が明るすぎるという方にはオススメ。

◆昼光色…寒色系で清々しく爽やかな色。

青みがかった光の色は集中力を高めたり、脳を覚醒させてくれる。

 

色温度の違いは空間の雰囲気に大きく影響します。『昼白色』がちょうど『太陽光』と同じくらいであり、物質本来の色を再現するには良いとされています。


照明の色を考えるときに、赤いとか青いとか言われてもわかりませんよね?だから、太陽光に近い「昼白色」を基準にするとわかりやすいと思います。それよりも青白いか、赤いか。そういう感覚で考えましょう。

どちらが良いかは、基本的には好みによります。その部屋のインテリアに合うものは何かということですね。


少し考えやすくするために。極端に表現するとこうなります。
●赤は暖かいが、暗い。
●青はスッキリ明るいが、寒々しい。


中くらいで統一するのもよし。部屋によって使い分けるもよし。
もし使い分けるなら、こう考えてみてください。


◇細かい作業がある場合は青。(昼光色)

集中力が必要な書斎や勉強部屋、子供部屋、家事を行う部屋などに良いでしょう。

 

◇ゆったりと過ごすならオレンジ。(電球色)

リラックスできる空間、リビングや寝室などに。


◇料理などで色が大切な場所は太陽光に近い色。(昼白色)

オレンジ色も食卓にはオススメなんですよ。料理を美しく見せてくれます。色が大切な場所として、洋服選びやメイクをする場所には合っています。

 

シーンに合わせて色温度を変えると快適さが増すというわけですね。

 

◇調光式の照明を選ぶポイント

では今度は、調光タイプの照明を選ぶポイントをお話ししましょう。

 

照明には調色機能というものもありますが、これは良し悪しがあります。今までの経験上、その時の気分によって電気の色を変えて使うという人は、実際にはほとんどいません。

 

たまに、「リビングなどで映画を見るときに、薄暗くしたい」という人や「寝る前にはトーンを落としたい」という人もいますが、絶対数は少ないように感じます。


どちらかというと、「いちいち調色するのが邪魔くさい!」という人の方が多いですね。そういう意味では、コスパが良くないといえるかもしれません。考え方としては「深く考えすぎない」ということです。

 

色を最初にコレと決めたら、その後はなんとも感じずに生活していきます。実際今までそうだったのではないですか?

ちなみに調光できるダウンライトも、調色できるダウンライトも存在します。もちろんシーリングライトも同様です。

 

世代が蛍光灯からLEDライトに変わってきてからは、そもそも標準として備わっているものも多くなってきました。わざわざ設備として採用しないのであれば、とりあえず採用してもいいかもしれませんね。

個人的な意見として、調光に関しては、あってもいいかなと思うのはリビング、寝室、子供部屋、和室くらいじゃないかなと思います。実際は、「なくてな生活ができない」というものではないと解釈してください。プラスアルファですね。

 

とはいえ、実はこどもがいるご家庭には、調光式照明はオススメだったりもします。

 

明るいリビングで過ごした後、こどもを別の部屋で寝かせる際になかなか寝てくれなくて困っていませんか?そんなときは寝かせる前に過ごす部屋を暗めに調光し、テレビを消し、脳を徐々に眠りに近づけます。そうすると、早めに寝付きやすくなります。


今の生活で困ったことがないのであれば、きっと困らないでしょう。あとは今以上の「贅沢」をするかどうか。そういう判断で良いと思います。

ご参考にしてみてくださいね!