◇提案図次はここを見よ!
設計担当から提案図をもらったはいいけど、何から見ていいのかわからない。
そんな方のために、見ていく順番を解説しております。
第一段「方角をみよう!」
第二段「家族動線を書いてみよう!」に続いて、
今回は「広さのバランス」を見ていきましょう!
部屋の広さは住み心地のバロメーターとも言えます。
広すぎても使い勝手は良くないし狭すぎるのも同様で、居心地が良いとは言えませんよね。
そこでバランスがポイントになってくるんです。
◇間取りはバランスが大事

SUUMOさん注文住宅調べのアンケートによると、
第3位 広さの失敗 ・・・55.3%
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第7位 動線の失敗 ・・・25.2%
とランクインしています。
こちらは新築住宅を持った家族を対象にしたものです。
第7位の動線の失敗は前回ブログでお話しした内容が関係しています。
ブログでは図面上に家族の動きを線に表していくやり方を説明しました。
こどもの成長なども加味して、ぜひ参考にしてみてください。
そして第3位の広さの失敗。
実に5割の方が失敗した!と感じているわけです。
空間の大きさのバランスが悪くてなんか違和感…
居室を重視しすぎて、玄関が狭くなった…
など、間取りのバランスに不満を持った方が多いようです。
それぞれの部屋のバランスは大切な要素だということがわかりますね。
◆こんな現象ないですか?
◎玄関が広いのにリビングが狭い。
◎トイレが広くて、廊下が狭い。
◎脱衣室が大きくて、浴室が小さい。
◎子供部屋が大きくて、寝室が狭い。
こんな風に感じたことはありませんか?
まずこの段階では、それが良いとか悪いとかではなく「どういう意図があるのか」を
知るための作業だと考えてください。
◆設計担当の意図
この設計にはどういう意図があるのか
これをしっかり見ることで、設計担当が「何に重点をおいているのか」を知ることができます。
全体に広い、全体に狭いという時には、バランスを取るように設計しております。
逆に部屋の大きさの差が大きい時には「何か考えがあるな」と感じます。
そこまで掴めたのであれば、それが自分のこだわりと合致しているかを判断すれば良いのです。
◇設計担当との信頼関係

設計担当の考える意図や重点ポイントを提案図から見つかったら、
設計担当者にしっかりと伝えましょう。
自分が、何を重要視しているのかを伝えてください。
そうやって主張しあえる関係性を作ることで、信頼関係が生まれ、
結果として良い建物を作ることができるのです。
ここでもやはり、一般論というのは大切になります。
色々な情報を調べてみて、考える。
寸法を当たってみて、想像して見る。
そこにはテーブルや棚などの家具が配置されたあとの想像も必要です。
家具にプラスして、歩くスペースも重要。
人が通るのにだいたい50cmは必要で、すれ違いを考えるなら90cm以上はみてあげましょう。
大きいソファを置く予定なら、できればその寸法も伝えます。
三人掛けで170~200cmはみたほうが良いでしょう。
想像って大事ですが、一般的な知識を得てからの想像はより現実的なものになります。
考えてから、行動に移すというプロセスが今後の打ち合わせをスムーズにしてくれるのです。
広すぎると思える知識。
狭すぎると感じれる想像力。
それを踏まえた上で、広さのバランスを見てみると良いでしょう。
ブログでは様々な視点から情報をお伝えしています。
ぜひあなたの家作りに役立ててください。