Low-Eガラスとは。その特徴とメリット

◇Low-Eガラスって?

Low-Eガラス(ロウ・イー)っていうものをご存知ですか?
これは、「高性能ガラス」のことです。名前からして、なんかすごそうですね。。


どんなガラスなのかというのを簡単に説明すると。

「ガラスの表面に特殊な金属をコーティングされているガラス」のこと。

 

とても薄い金属でコーティングされていますので、のぞいてみると鏡のように反射して見えます。

そして、その色は透明だったり、茶色みがかっていたり、緑っぽかったりいろいろあります。

色によっても効果が違ったり、コーティングの厚みによっても変わってきたりします。

 

◇その性能は?

高性能というだけあって、結構なすぐれもの。

その性能は2種類ありますので、ご紹介していきます。


①太陽光を金属の力で反射させるという「遮熱」の効果

これは、金属面を外部側に向けることで、太陽光の大部分を部屋内に入れることなく外へ反射させる効果があります。これによって夏場の強い日射を避け、快適な室内空間を作れるというものです。


②部屋の熱を外に逃さないようにするという「断熱」の効果
これは、金属面を室内側に向けることで、内部からのふく射熱(暖房などから発する赤外線などの熱)を外に逃がさずに、中で閉じ込めるという効果があります。これによって、冬場の暖房ロスを少なくして快適な室内空間を作れるというものです。

 

実は両方の性能を持っているわけではなく、目的に応じてどちらかを選択するというものなのです。
また、これらはガラスを二層にして「複層ガラス」という方法で使用することで、さらにその性能を引き立たせて使用するのが主流です。

 

◇ぜひ採用したいもの

Low-Eガラスは、その地域によって効果を選べるすぐれものです。

夏の暑さを防ぐか、それとも冬の寒さから守るか。


現在は非常に多く普及してきておりますので、金額も年々安くなってきております。

冷房費も暖房費も節約でき、経済的にも環境的にもとても良いものです。


ぜひ、設計の選択肢に入れてみてください。