◇窓が多いという失敗
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間取り検討でのひと幕。
「日当たりを考えて、窓を多く配置しました。」
・・・という「失敗」
とても多いのは知っていますか?
経験豊富な建築士は「何かを多くしたい」という要望が来ると、「何が減ってしまうか」を真っ先に考えます。
この考え方はとても重要なポイントです。
◇増やすと、減るもの
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=787x10000:format=jpg/path/s85c569adb264fd12/image/i2c565516e48f9e79/version/1561269816/image.jpg)
なぞなぞのような見出しになりました。
でもこれは非常に大切な考え方です。
良いものに目が行って、悪くなることは考えない。
これを「後悔」と呼びます。
これを少しでも少なくする考え方が「増やすと、減る」というものです。
住宅の大きさは限りがあります。
全部で30坪しかないのにリビングを20坪とったら、10坪でそれ以外を計画しないといけない。
当たり前だとお考えでしょうか。
では「窓」はどうでしょう。
最初に書いたことをもう一度書きます。
「日当たりを考えて、窓を多く配置しました。」
この場合に考えなければいけない「減るもの」とは何でしょうか。
「窓」を増やすと、「窓のない壁」が減ります。
当たり前ですよね。
ですが、ポイントはその先です。
窓のない壁が減ると、何が起きるのか。
◎例えば、壁飾りができなくなる
◎例えば、見せたくないプライバシーがなくなる
◎例えば、家具を置けなくなる
お分かりですか?
明るい建物=窓を増やす、という安易な考えが生んだ悲劇。
間取り設計はバランスと、適度が大切。
ご注意ください。
増やす時には、まず減るものを考えてから。